私はぼんやりと、弁護士という仕事について考えました。弁護士の仕事は、「市民から依頼を受けてする仕事」?「裁判をする仕事」?「法律問題を解決する仕事」?
いろいろ考えましたが、結局私が行き着いたのは、「困った人を助ける仕事」ということでした。
私たちは、警察でもなければ行政でもない、言ってしまえば一人の人間です。
しかし、困っている方の隣に立ち、その方がこれからどうすればいいのかを考え、その方向へ導く、そういうことをするために私たちはいるんだと思っています。
そんな思いを抱いて弁護士の仕事を始めた私は、京都で被災者支援弁護団が立ち上がったとき、迷わず参加を決めました。
現在、ある方の東電に対するADR申立のお手伝いをさせて頂いていますが、この仕事をさせていただいて本当に良かったと思っています。
まだまだ私たちの活動は、これからです。
もしも今、あるいは将来、お困りのことがあれば、どうぞ当弁護団にご相談頂ければと思います。
最後に、日々の生活の中で、ほんの少しでもホッとできるお時間を過ごして戴ければと、今の季節のお薦めスポットをお送りします。よろしければご参考になさって下さいね。
1、三室戸寺(みむろどでら)
この季節、道を歩くとあちこちで見かけるアジサイ。三室戸寺は、別名「あじさい寺」と呼ばれる京都一番のアジサイの名所です。
アクセスは、京阪「三室戸駅」から徒歩15分。やや交通の便が悪いのが玉に傷ですが、お時間のある方はぜひ足を運んでみて下さい。今年は7月上旬頃までが見頃のようです。
2、藤森神社(ふじのもりじんじゃ)
三室戸寺より本数は少なくなりますが、こちらもアジサイの名所です。アクセスも比較的良いのでオススメです。京阪「墨染駅」から徒歩7分、又はJR「藤森駅」から徒歩5分です。勝運の神様なので、勝負事のあるときには是非おまいりされてはいかがでしょうか。
3、鵜飼い
嵐山の大堰川と、宇治川で、鵜飼いが行われます。川岸から見ることもできますが、屋形船に乗って間近で見ることもできます(乗船料は、大人2000円程度、子供1000円程度からあります。詳しくはお問い合わせ下さい。)。お時間はいずれも7時頃から。
鵜飼いと鵜の息の合った技を見ることができます。
]]>東京電力への損害賠償請求も、あくまでその手段のひとつに過ぎません。
日本は世界一の地震大国です。
東日本大震災の被災者の皆さんが経験したことは、いつになるかはわかりませんが、いつかはこの京都でも起こるでしょう。
想像してみてください。
ある日突然大地震が起こり、住み慣れたこの京都の街を壊滅させてしまったら。
そして、故郷を離れ、新たな土地に避難せざるを得なくなってしまったら。
その時、己の心に去来する感情がどんなものであるか。
避難先での生活に、どれほどの苦労が生じることか。
そして、その時、わき上がる望郷の念とは。
東日本大震災によって、京都に避難されてきた被災者の方々が経験されたこと。
それは、他人事とは言えません。
今、京都に避難されてきている被災者の方々の生活の再建が果たされないならば、将来、私たちやその親しい人達、あるいは、その子孫が同じような境遇になった時も、同じようなことになってしまうのではないか。
感傷的な錯覚であると言われるかもしれませんが、どうもそんな感じがして仕方ありません。
当弁護団では、被災者の生活再建を目的としています。
避難者の方が、故郷に戻ることができるよう、あるいは、この避難先の京都で新たな生活を築くことができるよう、弁護士として、できることをしていきたいと思います。
最後になりましたが、私、弁護士の古家野彰平(こやの しょうへい)と申します。
弁護団では、生活支援班の班長をしています。
今後とも、よろしくお願いいたします。